白兎神社/干支送り

白兎神社(はくとじんじゃ)

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11月末、鳥取は白兎神社を訪ねました。日本最古の書物『古事記』にある「因幡の白うさぎ」の白兎神をお祀りする神社。卯年のあいだの訪問が叶って嬉しい! 創建時期は明らかではないそうで、神社に伝わる賽物(さいもつ)や文献には「延喜ノ時...」と記されているとか。「延喜の治」とは平安中期(10世紀前期)、醍醐天皇の頃なのでしょうか?? その後秀吉鳥取城を攻めた1581年に神社は消失し、後に再建されたとか。写真(↓)は社前近くの周囲100メートルほどの「御身洗池(みたらしいけ)」で、かつて周辺に蒲草が密生していたと伝えられます。『古事記』では白兎神が傷口を洗った池として登場します。干天や豪雨でも水位の増減がないから「不増不減(ふぞうふげん)の池」 とも呼ぶそうです。

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神社の鳥居をくぐって階段を登った右側に、北里䦨(きたざとたけし)の歌碑(〔鰐の背に似たる岩見ゆ 蒲ならぬ波の花散る 気多の岬に〕と刻まれている)と、その碑の後方にガマ科の蒲(がま)が植えられている場所があります。訪ねた折は、ほとんどのガマの穂がすでにはじけてしまったか、ふわふわの綿毛も残っていない状態でしたが、ガマについての立て札が添えられていました。Aromeromeが10月9日に投稿したインスタでは、ガマという薬用植物について書いております。ガマの雄花の花粉・生薬「蒲黄(ほおう)」は、古来、止血の傷薬とされました。白兎神社はその古事により、「日本の医療や動物医療発祥の地」といわれており、古来、皮膚病や傷疾に霊験あらたかな神社とされてきたそうです。

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●12月のスケジュール
写真はウサギの絵が施された菓子器。「干支送り(えとおくり)」という言葉、ご存知でしょうか? 茶道では12月に、その年の干支の意匠が入った茶道具や飾り、菓子を使うことがあります。 卯年が次に巡るのは12年後。行く年を振り返り反省したり、名残惜しみ、また、来る新年に期待と希望を持ち、思いを馳せる―― 12月頭、茶道の稽古場にて。絵馬を象った菓子器の蓋には3羽のウサギが描かれています。「干支送り」または「送り干支(おくりえと)」でもよいそうですが、ステキな呼び名でありステキな習慣です。ところで、昔からウサギは縁起物とされます。それというのも、ウサギは月を彷彿とさせることから、「ツキ」と絡めて縁起がよく、金運Upや長寿のご利益があるとされます。

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12月7日(木)臨時レッスン11:00-12:30/19:00-20:30
12月9日(土)臨時レッスン11:00-12:30/14:00-15:30
12月14日(木)アロマとハーブ12月11:00-12:30/19:00-20:30
12月16日(土)アロマとハーブ12月11:00-12:30/14:00-15:30

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